「インターネット全体に公開」の話 その2
ずいぶんまえに、検索に詳しい方とお話をしたとき、
「"検索サービスを提供する側"から見ると、"インターネット全体に公開"ではないクローズドなSNSが大きく伸びてくるということは、クロール対象にならないコンテンツがWeb上に相対的に増えていくことになるので、Web検索の及ばない領域が広がっていてしまうことになりますよね」
という話になったことがある。
これはつまり、クローズドなSNSのなかにあるコンテンツで、良いコンテンツの数が増えれば増えるほど、それらのコンテンツを検索結果に表示できない検索サービスの価値が低下していく、という話。
今考えるとこういった「検索が及ばない領域」を拡張しつづけられること自体が、GoogleがFacebookに対抗して OpenSocialのようなオープンソースをいち早く展開しはじめたひとつの理由なのではないだろうか、と勝手に思いはじめた。
閉じられちゃったまま放置していると、自分達の金のなる木を脅かされて困るから、あの手この手で無理矢理こじ開けちゃおうとしている最中、ということなのか。
もうずいぶん前にSNSのなかはクロールできないとか、そんな話は方々でどっかに載ってたとは思うのだけど、SNSが拡大しつつある昨今、そのコンテンツへのアクセス権限がどのように変化していくのか(またはしていかないか)に興味津々。
今週予定のFacebookのリニューアルでは、そのあたりは変わらないのかな。