XRIについて調べてみる
XRI周辺について少しだけ調べてみました。技術的に深いところまで理解できてないので、ごく浅い内容なのはご容赦を。
XRI
eXtensible Resource Identifierの略。
URIとIRIと互換性がある、ユーザーのリソースを指し示すための識別子。特定の通信レイヤーに依存しない、語彙の拡張されたもの。抽象的な文字列の識別子で名前解決を行うプロトコル。
ドメイン、地域、用途、転送手段によらない抽象化、構造化識別子の標準構文と探索フォーマットになることが目的で、任意のドメイン、ディレクトリ、プロトコルをまたいで共有可能な識別子となることを意図している、とある。
XRI が設計された目的のひとつは「永続性アドレッシング」問題を解決することであった。それは、実際の連絡先を表すデータが頻繁に変わっても、個人や組織を一環して特定するアドレスをどのように維持するか、という問題である。XRIでは、既存のIPアドレスとDNSの名前層(または、電話番号、インスタントメッセージのアドレスなどの各種アドレス)の上に抽象化アドレッシング層を追加することで解決した。この抽象化層は目新しいものではなく、URN (Uniform Resource Name) や他の永続性識別子アーキテクチャも同じ効果を有している。XRIのユニークな点は、以下の2種類の識別子に単一の構文規則と解決プロトコルを用意した点である。
i-name
XRIの一形式で人間が扱いやすいよう考慮された識別子。
i-name は XRI の一形式であり、ドメイン間およびアプリケーション間でリソースやデータを共有するために設計されたOASISのデジタル識別子のオープン標準規格である[1]。i-name は人間が覚えて使うことができるよう考慮されたXRIである。
XRIでは具体的に個人を示す際には、
企業、組織、団体を示すには
のように、"@"、"="の「Global Context Symbol」を使う。
この"@"、"="のGCSで始まるXRI「=taizo」、「@mixi」をi-nameという。
さらにブログや連絡先などのリソースを示すには下記のように使う
http://xri.net/=taizo/(+blog)
http://xri.net/=taizo/(+contact)
リソースを指し示すにはXRDS文書上に文法に沿ってサービスの所在を記載する必要がある。
また、i-name Providerで提供されているコンタクトサービスは、スパムが届かないしくみになっていて、これには送信者と受信者の間にi-brokerという第三者機関が間に入っていて、評価(Reputation)を行って不正な送信者をブロックしているみたい。
(i-nameの取得に12ドル払ってるから、クレジットカードを登録してるから、i-nameを使ってOpenIDログインをした状態で送信してるから、だけではスパム防止には有効ではないはずなので、ここのしくみが重要そう。ただし、よく分かっていない。)
i-number
XRIの一形式で、i-nameが人間に扱いやすいように考慮されたものであるのに対して、機械に対して扱いやすいように考慮された識別子。i-nameと同じXRIのなかに結合できる。
IPアドレスのように機械が扱いやすい識別子。リソース(個人、組織、アプリケーション、ファイル、デジタルオブジェクトなど)に対して割り当てられ、再割り当ては決して行わない。すなわち、i-number はネットワーク上のリソースを指定するのに使われ、そのリソースがネットワーク上でアクセス可能な期間に限って有効である。ネットワークのルーターにとって扱いやすいように設計されている。
リソースへのアクセス手法
URIではDNSに問い合わせて名前解決をしてサーバに接続し、さらにパスをサーバに示してリソースを得るのに対し、XRIではDNSの代わりにXRI Proxy ResolverによってXRDS(サービス文書)を取得し、XRDS文書(Extensible Resource Descriptor Sequence)に記載されている情報をもとに解決する。(XRI Resolution)
つづく
今日はここまでで、年をまたいでXRDS、i-brokerあたりをもっと調べてみることにする。
個人的にXRDS(サービス文書)、i-broker(的な評価情報を利用したサービス)は今後大きな可能性を秘めていて面白くなる気がしている。(詳しい人たちには既知なのかもしれないけど)。
OpenIDプロバイダがXRDSを一般ユーザーに使えるようなサービスを開始したら面白そうで、ユーザーはいちいち自分の利用しているサービスを各サイトで登録しなくていし(私のブログはこれ、使ってる写真サイトはこれ、動画サイトはこれ、SNSはこれみたいな面倒な作業)、OpenID対応サイト(RP)も会員登録時(もしくは認証時)にユーザーの利用サービスを簡単に把握できるようになるので、双方にもメリットが大きいかなと。
あと年末になって少額決済システムにもちょっと興味がでてきた。
浅いまとめだけど、浅いは浅いなりに役に立つかなと、年始にもきっと続けまーす。